消防官インタビュー まなざし

西村 健太

訓練を現場のように。現場を訓練のように。

救助活動には凄惨な現場も多い。たとえどんな状況であっても冷静に対処しなければならないのがレスキュー隊員の仕事です。とはいえ私たちも淡々とやれるわけではありません。「がんばれよ」「いま助けるからな」と声が大きくなることもある。心拍数は確実に上がっている。しかし、動揺してしまえば冷静な判断ができなくなってしまいます。そうなれば人を救うどころか、自分自身がケガをしてしまう危険もあるのです。よくレスキュー隊では「訓練を現場のように。現場を訓練のように」と言っているのですが、常日頃から厳しい訓練を行うことで、凄惨な現場で平常心を保てるようにしています。訓練用の人形にも本当の要救助者だと思って接します。訓練では体力面・精神面を特に鍛えます。夜遅く個人訓練をすることもある。正直、大変だと思うこともあるのですが、訓練が厳しいのは当然だと思うんです。自分の技術・知識が不足していたせいで、人の命が救えなかったなんてあってはならないことですから。

採用試験受験希望者のみなさんへ

レスキュー隊員になるには日々の体力錬成と訓練が不可欠です。また、厳しい選抜試験や研修もあります。でも、やる気さえあれば必ずなれると私は信じています。努力を惜しまず、がんばってください。

「特救研修では自分の限界を教えられました」と西村は笑顔で話してくれた。体力錬成では研修生全員が汗まみれになって、腕立て伏せや腹筋を続けたそうだ。