



公務員試験をいくつか受けて、他に合格したところもあったんです。やっぱり両親としては、市役所とかに勤めてほしかったみたいです。でも、最後は「自分の人生だし、やりたいことやりなさい」と送り出してくれました。消防学校では男性の数に圧倒されました。ただ、消防学校の同期は大切な存在。卒業後も連絡を取り合い、思っていることや、悩んでることをよく話しています。現在はポンプ隊員兼救急隊員。私は身長が156cmぐらいなので、体力的、体格的につらいときもあります。消防の資機材は大きいし、重い。ポンプ車の資機材棚も高い所にある。だけど、最初にポンプ隊員になったときに隊長から、「田中は女性だから特に資機材の使いにくい部分がわかると思う。だから、逆にどうすれば効率よく使えるのかを研究しろ」って言われたんです。「訓練しろ、訓練しろ」の後には、いつも「研究しろ、研究しろ」。私も自分のせいで隊の組織力が下がってはいけないと思うので、常に訓練と研究は欠かさないようにしています。
職場の仲間は家族みたいな存在です。上司も丁寧に教えてくれるし、がんばれば認めてくれる。向上心を持っていれば、チャンスも与えてくれる。ぜひ女性の方も積極的に挑戦してみてください。

救急隊員としても活躍する田中。今後の目標は救急救命士の資格取得を目指し、自分のできる処置の幅を広げていくこと。