



他の官庁で1年間働いた後、東京消防庁に転職しました。理由は、より直接的に都民の役に立てると思ったからです。調査の仕事には入庁前から興味がありました。火災の鎮火後に現場に入り、火災の原因を調べて再発防止に貢献する。次の火災を防ぐことで、多くの人命を救うことができる点に魅力を感じました。また専門的な仕事として未来に貢献できる点も、この仕事のやりがいだと思います。
火災鎮火後の現場は灰だらけです。その灰をかき分け、燃え残っているものから炎の流れを見極めます。すべてが謎の世界なので、コンセントやたばこなど、原因を突き止めた時はうれしいですね。逆に原因が分からなかった場合は本当に悔しい。火災にあった方のためにも何が何でも見つけ出したいと思っています。現場を調べた後は調書を書くのですが、これが案外難しい。現場に行っていない人が見ても分かるように客観的に書くことが求められます。
これらの仕事の他にも火災にあった方が「り災証明」を取りに消防署を訪れた時、火災を起こさないための指導を行ったり、火災の原因が家電などの故障だった場合は、器具の鑑識を行い、メーカーに再発防止を求めます。私たちのメーカー指導は、全国レベルでの生活安全につながる大切な仕事であり、そのためには、高度な知識・技術が求められます。