



はしご隊は特殊な車両や資機材を扱うため、高い専門性が求められます。災害が起これば、40m級のはしご車とともに出場。高所活動での専門知識や技術を駆使して、消火・救助にあたります。消防署に配属されて数ヵ月したある日、火災現場への出場指令を受けたのです。その現場には、出火建物内に逃げ遅れた方がいたのですが、火の回りが非常に速く、消防隊の進入が困難な状況でした。救出したときには体中に火傷を負っていて、ご家族の方は現実を受け入れられない様子で、何が起こったのかわからないという表情をされていました。もう少し早く助けてあげられれば、もう少し。すごく悔しくて、つい、地元の鹿児島にいる自分の両親のことを考えてしまいました。要救助者の命とご家族の願いを、一心に背負っていることの重みを肌で感じた瞬間でした。これまで以上に消防活動技術を磨き、災害現場の最前線で要救助者と、そのご家族の願いに応えていきたいと思っています。